このホームページをごらんくださったのは、言葉が遅い、動き回って困る、いうことをきかないなど、お子さんのことでお悩みだからでしょうか。じつは、お子さんからしますと、おかあさんに要求をわかってもらえない、今何をしたらよいかわからない、お母さんがいっていることがわからないという、お子さん自身が困っている状態なのです。
療育では、お子さんにわかりやすいように環境を整えた中で、集中力や注意力を養い、相手の話を聞く力を育てます。また、どうしてお子さんが困っているのか、どのようにお子さんにかかわればよいのかをお伝えします。療育の時間だけでなく、お伝えしたことをご家庭でも取り組んでいただくときに、お子さんは持っておられる力を発揮し、成長していかれます。
児童発達支援では、就学までに、体幹を鍛え、見る力、相手の話を聞く力、要求や思いを伝える力、挨拶をし、相手と応答するやり取りの力、他児と一緒に遊ぶ力、座って学習に取り組む力、文字や数を理解する力などを育てていきます。
就学後の放課後等デイサービスでは、児童発達支援で培った力をもとに、学校生活を楽しみ、確かな学力を身に着けていけるよう、グループの中で、ソーシャルスキルを学び、学習の基礎となる認知の力や、言語能力、コミュニケーション力を高めていくよう支援しています。
ワークやサーキットは、お子さんの力を見て、少しの頑張りで達成でき、ほめられ、自己肯定感を育てるよう、個別に工夫しています。また、ワークやサーキットをしてがんばり表にシールがたまれば、散歩をし、好きな遊具で遊べると、スケジュール表を見て、先の見通しを持って、楽しみながら、頑張っています。集中して課題をする、少し我慢して、約束したことをやり遂げる、10分前後の短い積み重ねにより、保育所や幼稚園の集団の中で力を発揮できるようになります。
@で答えましたように、ちいろばでは、発達支援の時に、挨拶をする、いすに座って先生の話をみんなで聞く、課題を集中してする、グループでルールのある遊びをするなど、学習や集団生活の基礎を身に着けます。その子どもたちを、放課後デイで継続して療育しています。プログラムの基本的な流れは、発達支援も放課後デイも同じです。発達支援と言っても、事業所によって療育の内容は異なります。ちいろばのプログラムに慣れていないと、戸惑ったり、デイの活動に違和感を覚えて、グループになじめないことが生じますので、放課後デイからのご利用は、お断りさせていただいています。
お子さんの年齢やご家庭の状況に合わせて、親子療育をしたり、ごく少人数でグルーピングをするなど、療育の形態を工夫しています。また、お子さんは、生まれた時から、それぞれの特性と環境の影響を受けつつ発達していかれます。小さい時から、特性を理解し、特性に応じた子育てをしていかれることは、お子さんの健やかな成長と、ご家族の幸せな生活のためにとても大切なことです。何かご心配や育てにくさを感じておられるのであれば、まずはご相談ください。親子療育については、下記Jをご参照ください。
ちいろばでは、1日のプログラムの最初に「ワーク」の時間を設けています。これは、5分から10分程度、座って「課題」をする時間です。内容は、お子さんの発達に合わせたものです。簡単なパズルや、ペグと言ったマッチング、ひらがなや数字のマッチング、ひらがなのよみかき、認知トレーニング、ビジョントレーニングなど、お子さんの発達に即し、さらに少しの努力で次の段階へと発達を促すものを選んでいます。ワークのあとには、体を動かすサーキットや散歩、好きな遊びをする時間が待っています。
短い時間ですが、毎回の積み重ねの中で、集中する力、最後までやり遂げる力、文字や数字への興味、認知の力、見通しを持って活動する力が育っていきます。ここで身に着けた力は、遊びの時間の中で、相手の話を聞く力、自分の思いを相手に伝える力、他児とやり取りする力、場面の切り替えをする力、多少しんどいことも頑張ってやり遂げる力の基礎となります。これらは、また就学後の学習や、学校生活に欠かせないものです。
トランポリンとテーブルテニスをしています。
トランポリンは直径2メートルあり、大人が跳んでも大丈夫です。最初は抱っこされて跳ぶお子さんもいます。だんだんひとりで跳べるようになり、体幹がきたえられます。
テーブルテニスは、言いやすいように卓球と呼んでいますが、球を大人と転がしあってやり取りするものです。ラケットを使って球を転がし、目と手の協応の力をつけます。
トランポリンも卓球も順番を待つ経験ができ、数を数えることで、数の理解が深まります。卓球は、やりとりの練習になり、時には、子供同士でするようにもなります。
基本的に土曜日以外は送迎を行っております。お電話や体験の際にご事情に応じてご相談下さい。
和太鼓は、大人の動作や口唱和にあわせて、一人ずつ順番に和太鼓を打ちます。順番を守ること、模倣する力、リズム感を養います。友達の前で演奏すること、友達の演奏を見ることの経験になります。
リズム遊びは、好きな楽器を選び、音楽に合わせて、順番に楽器を鳴らします。自分の演奏をみんなに聴いてもらう、また、人の演奏を聴くことで、表現する力や、鑑賞する力を養います。楽器を選ぶときに他のお子さんと希望が重なったときには、じゃんけんカード(カードで、ぐーちょきぱーを選ぶ)や、実際のじゃんけんで決めるのですが、思いが通らなかった時に、違う楽器で我慢することを覚える良い機会になっています。
絵本は、お子さんの想像力を養い、感受性を豊かにし、心の中で経験を広げる、お子さんの心や脳の働きを豊かにする大切なツールです。とりわけ、おとなによんでもらう、よみきかせの体験は、子どもたちの心を満たすものです。ぜひ、ご家庭でも、就寝前などに、読み聞かせてあげてください。お子さんの成長を促し、心を安定させる質の良い睡眠をとるためにも有効です。
集まって座り、上記の絵本の読み聞かせのあと、一人ひとり、名前を読んでもらって返事をし、頑張ったねと拍手してもらう時間です。みんなに認めてもらうことで、自己肯定感を高めます。また、ほかの子を認め、思いやりを育てる時間でもあります。
お子さんやご家庭の状況により、親御さんに、お子さんとの接し方や、遊び方を体験して学び、家庭での生活に役立てていただくために親子療育を行うことがあります。期間は半年から1年をめどとしています。
お子さんが成長され、親御さんもご家庭での生活に自信を持たれましたら、
親子分離グループでのグルーピングが可能になった時点で、移っていただきます。
親子分離グループの場合も、ちいろばには、送ってきていただきます。親御さんと一緒に来ること、お母さんに抱きしめてもらって別れることで、お子さんはとても安心して、療育を受けることができます。また、送ってきていただいたときに、おうちでの様子をうかがうなど、職員との情報交換ができます。帰りは、職員が保育所、幼稚園、ご自宅等に送ることができます。
土曜日などは、送迎ともお願いする場合があります。特別なご事情がある場合はご相談ください。
親子分離グループは4人から6人、親子グループは1組から3組が基本です。いずれもお子さんの状態を見て、グルーピングをします。職員は、お子さんの状態に応じて、必要な人員配置をします。
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